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サプリメント素材 データベース

厚生労働省の調査結果で、がん患者様の利用頻度の高かったサプリメント等に原材料として使用されている成分について、ご紹介します。

    
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サメ軟骨

 

 サメ軟骨は、創傷治癒促進のため、そして非腫瘍性の慢性炎症性疾患の治療のため、1950年代から使われてきました。

 抗腫瘍活性としては動物実験や前臨床試験などから、直接の細胞障害作用、免疫系の賦活作用、血管新生の阻害作用の3つが考えられています。

 サメ軟骨は、米国において複数のヒト臨床試験が行われている(進行中も含む)素材です。

 
 では、ヒトでの科学的検証は、どうなのでしょうか。

 検索の結果、3件の臨床試験の報告がありました。
 
 ひとつは、進行がんの治療におけるサメ軟骨の安全性と有効性を調べるために60人の進行がん患者(脳腫瘍;1名、乳がん;18名、大腸がん;16名、肺がん;14名、リンフォーマ;3名、前立腺がん;8名)を対象に行われたものでした。

 有効性に関しては、評価可能な症例50例中10例に12週間以上の病状安定を認めましたが、腫瘍が小さくなったり消失したりした症例は1例もありませんでした。
 安全性に関しては、有害事象が21件認められ、そのうち14件が消化器症状(悪心、嘔吐、便秘など)でした。

 その論文の著者らは、「サメ軟骨は単独で使用した場合、抗腫瘍効果は認められず、生活の質(QOL)に関してもプラスにならない」と結論づけています。


 もう一つは、腎細胞がん患者22名を対象に、60ml/日投与群と240ml/日投与群で生存率の比較検討を行っています。
 
 その結果、240ml/日投与群の方が生存期間が延長されました。
 その論文の著者らは、「サメ軟骨(Neovastat)は、腎細胞がん患者において、高用量(240ml/day)内服によって、生存予後に関して利益をもたらす可能性がある」と結論づけています。


 もう一つは、乳がん、大腸がんの患者を対象に行われたランダム化(無作為化)比較試験です。

 抗がん剤などの標準治療を行う際に、サメ軟骨併用群(42名)とプラセボ併用群(41名)に無作為に振り分け、生存率と生活の質(QOL)の比較検討を行いました。
 その結果、サメ軟骨(Benefin)の有効性を認めるような結果を得ることはできませんでした。
 
 その論文の著者らは、「サメ軟骨(Benefin)は、進行がん(乳がん・大腸がん)患者においては有効性は示唆されなかった」と結論づけています。


 サメ軟骨は、ほかの健康補助食品・サプリメントと比べて臨床試験が比較的数多く実施されています。
 しかし、がん患者への有効性は明白ではなく、現時点では科学的根拠(エビデンス=臨床試験による結果)の集積段階といえます。


◇検索キーワード shark cartilage、cancer、clinical trial、Human
◇検索結果 全4件
(検索内訳) 臨床試験・・・3件
  症例報告・・・0件
  その他・・・1件
(米国国立衛生研究所の国立医学図書館が提供しているデータベース「Pub Med」を用いた文献検索による)
 
「がんの補完代 替医療ガイドブック」より引用
編集;厚生労働省がん研究助成金 「がんの代替療法の科学的検証と臨床応用に関する研究」班
監修;日本補完代替医療学会



当サイトは、サプリメントの原材料として使用されている成分のご紹介であり、サプリメントの効果効能の保障及び、使用を推奨するものではございません。

サプリメントを使用になる場合は、ご利用者様及びご家族様の最終判断となり、当サイトは一切の責任を負わないものとさせていただきます。

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