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[2016.08.10]

人に関わる事で、アルツハイマー病のリスクが低下


脳に負荷のかかる仕事、特に人に関わる仕事、知的機能に負荷のかかる仕事をされている方は、アルツハイマー病に関連するとされる脳病変に対する耐性が高い事から、認知症の予防に役立つ可能性があることが、米国ウィスコンシン大学アルツハイマー病研究センターのElizabeth Boots氏らの研究からわかりました。

研究では、平均年齢60歳の健常者284人を対象に、脳MRI検査を実施し、アルツハイマー病に関連する身体症状として3番目に多くみられる、ごく小さな病変を示す脳内の明るい斑点(高信号病変)を探し、また対象者の記憶力と問題解決能力の検査と職歴も調査しました。

結果、脳の病変が多い人では、人との交流が多い仕事をしていた人ほど、思考や推論をする能力を維持できている事がわかりました。

研究者の一人は、精神的に刺激のない仕事が原因で認知症になるとの事ではないが、脳は筋肉と同じように使うほど発達する事から、発達するほど損傷の蓄積にも耐えられるようになると話しています。

また、本研究が発表されたアルツハイマー病協会国際会議では、別の2件の研究においても、「高等教育を受け、社交的である事」、「精神的に刺激の多い仕事」、「迅速に思考する脳トレーニング」などで脳を鍛える事により、認知症を予防する可能性がある事が報告されています。

 
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