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[2012.12.13]

読書やゲームで脳を元気に


 読み書きやトランプ、ボードゲームは単なる娯楽を超えて、老化する脳を健康に保つと考えられるこんな研究結果が、米シカゴで開催された北米放射線学会(RSNA)年次学術集会で発表されました。

 米ラッシュ大学メディカルセンター イリノイ工科大学(シカゴ)のKonstantinos Arfanakis氏らによれば、この種の精神活動は高齢者の脳の構造的完全性の維持に役立つと述べています。

 同氏らは、MRIを使って平均81歳の被験者152人の脳をスキャンし、精神活動が脳の白質に及ぼす影響を調べました。
白質は脳全体に情報を送る神経線維からなっており、白質の一部の領域では頻繁な精神活動と構造的完全性に有意な関連性がみられました。

 Arfanakis氏は、「新聞を読む、手紙を書く、図書館に行く、芝居を観る、チェスやチェッカーなどのゲームをすることはすべて、より健康な脳にするための簡単な活動である。今回の研究では、高齢者の精神活動と白質の構造的完全性との関連が明らかにされたが、因果関係は証明していない。それを調べるために被験者の追跡を続けたい」と述べています。

 
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