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[2007.01.26]

鳥インフルエンザ 正しい知識を ウィルスは十分な加熱で死滅


 宮崎県の鶏大量死の原因と判明した高病原性鳥インフルエンザ。感染経路や鶏肉の安全性など基本的な知識をまとめた。

 Q 高病原性鳥インフルエンザとは。
 A 鶏などの鳥類に激しい全身症状を起こす。インフルエンザウィルスは表面にある二種類のタンパク質、HとNの組み合わせで型を表すが、致死率の高い「H5N1型」は高病原性の代表で、国内では2004年に79年ぶりに発生し山口県、京都府などで大量の鶏が処分された。

 Q 感染経路は。
 A 感染した鶏を入荷した、渡り鳥がウィルスを運んだ、感染地域から帰国した人の靴や服にウィルスが付着して運ばれた―などの可能性が指摘されるが特定は難しい。渡り鳥など野鳥が原因の感染を防ぐため、農水省は助成事業で窓がない鶏舎の普及を進めているが、国内の鶏舎は窓がある開放型が一般的だ。

 Q 人への感染は。
 A H5N1型の鳥や人への感染は03年ごろから東南アジアで増え始め、世界で150人以上が死亡した。しかし感染した鳥に素手で日常的に触るなどの濃厚な接触がなければ、鳥からの感染は、ほぼないとされる。ウィルスは十分な加熱で死滅するので、仮に感染した鶏の肉や卵でも加熱後食べれば危険はなく、これまで世界で食を通じた感染の報告はない。

 Q 拡大防止策は。
 A 鳥インフルエンザが変異すると、人から人に容易に感染する「新型インフルエンザ」として大流行を引き起こす恐れがある。このため、迅速なウィルス封じ込めが重要で、鶏や卵は埋めたり焼却したりして処分。処分作業の従業者が感染しないよう、防護の徹底も重要だ。鶏用のワクチンについて農水省は「使用すればウィルスに感染した鶏の発見に遅れる」などとして使用を原則禁止している。

 奈良新聞 2007年1月25日

 
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